udevil
udevil は、「ストレスフリーな udisks の代用」のために作られた、小さい自動マウントのユーティリティです。[1]systemd、ConsoleKit、policykit、D-Bus、udisks、GVfs そして FUSE と一緒に使用することも、一緒にしないで使用することも可能です。
udevil は暗号化されたファイルシステムとは上手く動作しないことを知ることは重要です。もし暗号化されたファイルシステムが使用されているならば、sys-fs/udiskie 等の他の自動マウントのユーティリティを探すことを検討してください。
インストール
カーネル
デバイスメディアが適切にカーネルに検出されるために、カーネルのイベントポーリングを有効にするのが必要かもしれません:
General setup --->
[*] Configure standard kernel features (expert users) --->
[*] Enable eventpoll support
イベントポーリングを有効にしたら、これらを実行し、機能を確認してください:
root #
cat /sys/module/block/parameters/events_dfl_poll_msecs
root #
cat /sys/block/sr0/events_poll_msecs
もしコマンドが 0 か -1 を返したら、デバイスメディアの検出に問題があります。それぞれのデバイスに対してイベントポーリングを強制する、小さなスクリプトを /etc/local.d に作成してくだい:
#!/bin/bash
source /etc/profile
echo 2000 > /sys/module/block/parameters/events_dfl_poll_msecs
echo 2000 > /sys/block/sr0/events_poll_msecs
必ずスクリプトを実行可能にしてください:
root #
chmod +x /etc/local.d/eventpolling.start
Emerge
udevil をインストールしてください:
root #
emerge --ask sys-apps/udevil
設定
グローバル
udevil の機能はグローバル設定ファイルで設定できます:
- /etc/udevil/udevil.conf
ローカル
公式ドキュメント[2]によれば、以下の形式で/etc/udevil/設定ファイルを作成することで、個人単位で自動マウントの権限を設定することが可能です:
- /etc/udevil/udevil-user-larry.conf
larry
は対象のユーザ名に置換します。
devmon
devmonと呼ばれる設定ファイルも/etcにインストールされます。
- /etc/conf.d/devmon
使い方
デーモンモード
OpenRC
udevil を、devmon コマンドで呼ぶことでデーモンとして機能するよう設定することが出来ます。アンパサンド (&
) を使用し、ジョブとして呼び出すことで、バックグラウンドでこのコマンドを実行することができます。plugdev
グループに属するユーザは以下の行を ~/.bashrc ファイルに追加することで、devmon を毎回システムが起動する毎にデーモンとして開始させることが可能です:
devmon 2>&1 > /dev/null &
Systemd
devmon を systemd のユーザサービスとして開始するには:
root #
systemctl start devmon@larry
larry
は適切なユーザ名に置き換えてください。
呼び出し
user $
udevil mount <device>
user $
udevil unmount <device>
トラブルシューティング
udevil を実行しようとしたときに Permission denied エラーが出るのを回避するには、setuid 実行可能ファイルのグループ (おそらく plugdev
) に現在のユーザが所属していることを確認してください。
関連項目
- Udev — systemd の Linux カーネルのためのデバイスマネージャです。
- sys-fs/udiskie
外部資料
- https://igurublog.wordpress.com/downloads/script-devmon/ - 現在は udevil と共に配布されている自動マウントデーモン、devmon について説明しているページ。このリンクはレファレンス目的に役立つかもしれません。