ナレッジベース: すべてのパッケージに対してキーワードを許可する

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開発者やエンドユーザの中には、パッケージが製品としてリリースできる準備ができているかにかかわらず、システム全体で利用可能な最新のパッケージを使用したいという人もいるかもしれません。そうすると、システム上のソフトウェアはより新しい状態になりますが、より頻繁なサイクルで更新を受け取ることになり、バグのためにシステムが誤動作するリスクもより高まることになるでしょう。

分析

デフォルトでは、Portage は KEYWORDS 変数がユーザのアーキテクチャを (~ 接頭辞なしで) 含む ebuild のみを考慮します。しかしながら、多くの ebuild は同一アーキテクチャ向けにより新しいバージョンを持っていますが、しかしこれらのバージョンはまだ実運用に使えるとは考えられていないか、まだ実運用に使えない依存を持っています。これらの場合では、ebuild の KEYWORDS 変数は次のように ~ 接頭辞付きのアーキテクチャを含むでしょう:

# amd64/x86 アーキテクチャで実運用に使える ebuild の KEYWORDS 設定例
KEYWORDS="alpha amd64 arm ~sparc x86"
# amd64/x86 アーキテクチャで実運用に使えない ebuild の KEYWORDS 設定例
KEYWORDS="~alpha ~amd64 ~arm ~sparc ~x86"

見て分かる通り、この接頭辞はアーキテクチャごとに使用することができます (上の例では amd64 および x86 の接頭辞を見てください)。

解決策

警告
この変更を進めた後、いつでも元に戻せるとは限りません。続行する前に適切な措置 (バックアップなど) を取ってください。

パッケージマネージャに testing の ebuild をデフォルトでインストールさせるには、/etc/portage/make.conf 内の ACCEPT_KEYWORDS の設定に接頭辞付きのアーキテクチャを追加してください:

ファイル /etc/portage/make.conf
ACCEPT_KEYWORDS="~amd64"

デフォルトではこの変数は /etc/portage/make.conf で宣言されていないので、ユーザは自身で追加する必要があるでしょう。

完了したら、システムをアップグレードしてください:

root #emerge --ask --update --deep --newuse --with-bdeps=y @world

関連項目