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Gentoo ハンドブックは、ドキュメントを一貫性のあるハンドブックに集約する取り組みの成果です。このハンドブックには、インターネットを用いたインストールでのインストール手順に加え、OpenRC init システム等の Gentoo ネイティブソフトウェアツールと、 Portage パッケージマネージャの操作方法が含まれています。
Gentoo ハンドブック
アーキテクチャ
Gentoo Linux は様々なコンピュータアーキテクチャで利用できます。
命令セットアーキテクチャ (ISA) (Wikipedia)、あるいは単にアーキテクチャとは、同じ命令群を理解できる CPU (プロセッサ) ファミリのことです。デスクトップの世界における最も有名な2つのアーキテクチャは、x86 アーキテクチャとx86_64 アーキテクチャ (Gentoo ではamd64 という表記を使います) です。しかし、他にも多くのアーキテクチャが存在します。例えば、sparc、ppc (PowerPCファミリ)、mips、arm……。
Gentoo と同程度に汎用的なディストリビューションでは、多くのアーキテクチャをサポートしています。下記にサポートされているアーキテクチャの簡単な説明と、Gentoo で用いられる略語があります。自分の PC システムのアーキテクチャを知らない大抵の人は、ほんんどの場合 amd64 が関連します。
ハンドブックの見方
以下のリストでは、様々な Gentoo Linux プロジェクトでサポートされるアーキテクチャに対する高レベルの概要を説明します。ハンドブックの関連するインストールの節に進む前に、正しいアーキテクチャを選ぶことは重要です。先に進む前に、必ずCPUのアーキテクチャを確認してください。
Gentoo の新規ユーザの方へのかんたんガイド: もし CPU が 2015 年以降に製造されたもので、製造者が Intel か AMD なら、AMD64 ハンドブックを選ぶのが多分正解です。
arm と arm64 アーキテクチャは Gentoo project によってサポートされていますが、SoC の種類が多すぎるために、まだハンドブックは自由に使える状態にありません。単純に、インストール手順を集結して維持することが現実的ではないのです。詳細については ARM または ARM64 プロジェクトページと bug #534376 を参照してください。
同様に、riscv もサポートされていますが、アーキテクチャ固有のハンドブックは(まだ)ありません。詳細については RISC-V プロジェクトページを確認してください。
- Alpha ハンドブック
- Alpha は Digital Equipment Corporation (DEC) によって開発された 64bit アーキテクチャです。未だにミドルレンジからハイエンドのサーバで使われていますが、徐々にフェードアウトしつつあります。ES40、AlphaPC、UP1000、Noname とも呼ばれています。
- AMD64 ハンドブック
- AMD64 は x86 とも互換性がある 64bit アーキテクチャです(このため x86_64 という名称でも知られています)。最初、AMD が AMD64 という名前を使い始め、Intel が EM64T という名前を使うようになりました。現在はミドルレンジからハイエンドクラスのデスクトップ PC 向けの最も主要なアーキテクチャとなっています。また、サーバ用途にも使われ始めています。Intel の Pentium 4、Core2、Core i3、i5、i7、i9、Xeon、Atom と一緒に、AMD の Athlon 64、Opteron、Sempron、Phenom、FX、Ryzen、Threadripper そして Epyc 等があります。
- ARM ハンドブック
- ARM は組み込みや小規模システムで非常に有名な 32bit アーキテクチャです。ARMv2 から ARMv6 まで (レガシー) と、ARMv6-M (Cortex)、 ARMv8-R および ARMv8-M のサブアーキテクチャが存在していて、スマホ、タブレット端末、携帯ゲーム機、GPS ナビ等に使われます。StrongARM と Cortex-M を含みます。
- 現在 ARM ハンドブックは利用できません。様々な ARM 搭載シングルボードコンピュータに対する Gentoo のサポートに関する詳しい情報については、ARM プロジェクトページと、コミュニティによって保守されている Embedded Handbook を確認してください。
- ARM64 ハンドブック
- ARM64 は ARM の 64bit 版で、組み込みやサーバ用途です。サブアーキテクチャは AArch64 (ARMv8-A とも呼ばれます) だけ、数社によって製造されています。
- 現在 ARM64 ハンドブックは利用できません。様々な ARM64 搭載シングルボードコンピュータに対する Gentoo のサポートに関する詳しい情報については、ARM64 プロジェクトページと、コミュニティによって保守されている Embedded Handbook を確認してください。
- HPPA ハンドブック
- HPPA という呼び方で紹介する PA-RISC アーキテクチャは、 2008 年まで活躍した、ヒューレット・パッカード社が開発した命令セットを持つミドルレンジ・ハイエンドサーバーで向けのアーキテクチャです(その後、HP は Intel Itanium を使い始めました)。HP 9000 や PA-8600 も、このアーキテクチャの仲間です。
- IA64 ハンドブック
- IA64 は Intel が開発し、Intel Itanium というプロセッサシリーズで使用している 64bit のアーキテクチャです。このアーキテクチャは x86 または x86_64 (別名 amd64) と互換性がなく、大部分はミドルレンジとハイエンドサーバで使われています。Intel Itanium がこのアーキテクチャの仲間です。
- MIPS ハンドブック
- MIPS Technologies が開発した MIPS アーキテクチャには、MIPS I、MIPS III、MIPS32、MIPS64 など複数のサブファミリー(リビジョンと呼ばれています)があります。 MIPS は組み込みシステム向けとして多く使われています。MIPS32 1074K, R16000 がこのアーキテクチャの仲間です。
- PPC Handbook
- PPC は Apple、IBM、モトローラ社が多く採用している 32bit アーキテクチャです。大部分が共通して組み込みシステムに使用されています。Apple OldWorld、Apple NewWorld、generi Pegasos、Efika、古い IBM iSeries と pSeries がこのアーキテクチャです。このハンドブックの対象読者は、始める前に PPC FAQ ページを見ておいたほうがよいかもしれません。
- PPC64 Handbook
- PPC64 は PPC アーキテクチャの 64bit 版で、組み込み用途だけでなくハイエンドサーバまでも同様に人気があります。IBM RS/6000s、IBM pSeries、IBM iSeries などがこのアーキテクチャです。このハンドブックの対象読者は、始める前に PPC FAQ ページを見ておいたほうがよいかもしれません。
- RISC-V ハンドブック
- RISC-V は、オープンな命令セットを備える 32bit、64bit、そして 128bit の新しいアーキテクチャです。現在 64bit の RISC-V が Gentoo によってサポートされています。
- 現時点では利用可能な RISC-V ハンドブックは存在しません。Gentoo の RISC-V サポートについての詳しい情報については、RISC-V プロジェクトページを確認してください。
- SPARC ハンドブック
- SPARC アーキテクチャは、一般にはSun Microsystems (現 Oracle) と Fujitsu (富士通)によって作られています。SPARC はサーバシステムでも使用されていますが、ワークステーションでも使用されています。 Gentoo では、SPARC64 と互換性がある CPU のみをサポートします。
(E3000, Blade 1000, Ultra 2)
- X86 ハンドブック
- X86 は「Intel 互換」ともよく呼ばれる CPU が使われた 32bit アーキテクチャです。最近までデスクトップ PC 用の最もメジャーなアーキテクチャでした。Gentoo は i486 (全ファミリサポート)と i686 (Pentium 以降、またはその互換のみサポート) でビルドしています。i486、i686、AMD Athlon、Intel Core、そしてIntel Atom のうちいくつかがこのアーキテクチャに相当します。
よくある質問
すべてのインストールの選択に対して、動的にハンドブックを生成することはできないのですか?
ハンドブックのメンテナーは、Gentoo のデフォルトの init システム (OpenRC) と基本的なパーティション方法を用いた、アーキテクチャごとのレベルで書くことにしました。 ハンドブックの目的は、Gentoo システムの起動や動作の要点を掴むことで、すべての可能なインストール方法を網羅することではありません(普通ではないパーティション設定、初期システム、カーネル設定、システム管理ユーティリティなど)。
高度なパーティション設定や、一般的ではないカーネル設定、そして他の初期システムに関する概念は、公に改変可能な名前空間にあるwiki一帯の他の場所で説明されています(ヒント:wikiのアカウントを持っている人なら誰でもこれらを編集できます!)。
読者の皆さんは、ハンドブックの新しいセクションや追加のリクエストの前にwikiを検索して、何が既に利用可能かを調べて頂くようお願いします。もし新しい汎用的なセクションをハンドブックに追加することが必要だと感じたのならば、以下の指示に従ってリクエストを提案してください。
Gentoo ハンドブックで stage1 の情報が見当たりません。どこを見ればよいのですか?
現在 stage1 や stage2 tarball を使用する説明は Gentoo FAQ にあります。stage3 を使うインストールが、唯一サポートされているインストール方法です。
どうやってハンドブックを改善しますか?
ハンドブックをより良くするための提案、コメント、または、アイディアは、それぞれの記事の「議論」のページを通して Handbook プロジェクトに報告できます。ドキュメントは、コミュニティのために作成されており、よってコミュニティからの意見はたいへん歓迎されます。
活動中のハンドブック編集者はたった2,3人まで減ってしまいました。従って、新しい{{Talk}}に返答するまで少しお時間をください。ハンドブックの新しい改善の提案方法については以下をご覧ください。
殆どのドキュメントの製作に関する意思決定は、合意形成に基づいている点に注意を。全ての読者を満足させることができる文章を書いたり構造を作るのは不可能です。
ハンドブックの改善を目的として議論を開始する人は、その提案が否定される場合があることも受け入れなければなりません。私達は、あなたの提案より現在の実装の方が大多数の読者にとって有益だと考えている場合、改善提案は否定します。
適切に問題を追跡するため、あなたが開始する議論全てに {{Talk}} テンプレートを追加してください。どのようになるのか次の例で示します。
{{Talk|open|date=March 28,2017}}
こんにちは、ハンドブックチームのみなさん。私はBARという方法を使うとハンドブックのFOOの部分が良くなると建設的に考えています。ここに例を示します。
(改善のためのコードとテキストを挿入)
私の提案を検討していただき感謝します。--~~~~
例の最後に挿入しているコード --~~~~
はページを保存したりプレビューした際に出てくる日付の書名です。このコードは手動で記入することもできますし、編集ツールバーにある「書名とタイムスタンプ」ボタンを使って作ることも出来ます。wiki 編集者は議論の署名としてこれを参考にします。議論ページに作られる全てのコメントにこのサインを残すようにしてください。
Changelog
ハンドブックへの取り組みについてゆるくセマンティックバージョン管理された changelog を提供する試みは、Handbook:Main Page/Changelog で読むことができます。