Layman
app-portage/layman は削除に向けて pmask されています。eselect repository eselect モジュールは layman を置き換えるもので、現時点で、ebuild リポジトリを管理するためのより好ましい方法です。
Layman は ebuild リポジトリ管理ツールです。エンドユーザがリポジトリを管理するための、単一のコマンドラインインターフェースを提供します。
layman の機能の大部分は今や Portage と eselect-repository に統合されましたが、layman は、Portage がネイティブに同期できない一部のバージョン管理システム (例えば、darcs と g-sorcery) をサポートしています。
機能
eselect repository eselect モジュールは、ebuild リポジトリの一覧、構成、同期の制御の面で layman に取って代わることができる一方、app-portage/layman ユーザは自身の ebuild リポジトリ (オーバーレイ) を、簡潔で中央集権的な方法で管理することができます。layman は利用可能なリモートリポジトリの概要を表示し、ユーザはシステムで使用するリポジトリを選択することができます。選択すると、ユーザはオーバーレイを (emerge --sync と同様に) 更新、追加、削除、そして情報を表示することができます。
2.1.0 より新しいバージョンでは、プラグイン sync システムによって改善がされています。
インストール
USE フラグ
sync-plugin-portage
と git
の USE フラグは、新しいバージョンの layman で特に重要です。
app-portage/layman sync-plugin-portage git
portage プロジェクトページも参考にしてください。
Emerge
次に、layman パッケージをインストールしてください:
root #
emerge --ask app-portage/layman
設定
Layman は設定ファイルを /etc/portage/repos.conf/ に作成するでしょう。
layman が repos.conf の方法を使うように、/etc/layman/layman.cfg で設定してください。新しくインストールされた layman は、おそらく既にこれを正しく設定しているでしょう:
# Repository config types used by layman
# (repos.conf, make.conf)
conf_type : repos.conf
まだ存在していない場合は、/etc/portage/repos.conf/ ディレクトリを作成してください:
root #
mkdir /etc/portage/repos.conf
layman バージョン 2.3.0 以降をインストールしていれば、layman の repos.conf ファイルの再構築を強制することができます:
root #
layman-updater -R
使い方
基本的な機能の呼び出し
layman の man ページ (外部資料をご確認ください) は、利用できる機能の完全な概要を提供しています。しかしほとんどのユーザは、リポジトリ管理活動のためには以下のコマンドで事足りるでしょう。
公式のリファレンスから利用可能なリポジトリの一覧を取得し、表示するには:
root #
layman -L
ローカルのリストによって生成されたリストにリポジトリを追加するには:
root #
layman -a <名前>
非公式のリポジトリを追加するには:
root #
layman -o <リポジトリ xml ファイルの url> -f -a <名前>
ローカルのリストからリポジトリを除去するには:
root #
layman -d <名前>
特定のリポジトリを更新するには:
root #
layman -s <名前>
すべてのリポジトリを更新するには:
root #
layman -S
layman-mounter を利用したマウンタブルリポジトリ
layman バージョン 2.2.0 のリリース以降、squashfs リポジトリタイプへの対応が含まれています。layman はファイルシステム上に squashfs リポジトリを読み取り専用としてマウントすることで、squashfs リポジトリを操作します。squashfs リポジトリの最初のインストール時に、リポジトリが読み取り専用としてマウントされます。しかし、再起動するとリポジトリはもうマウントされておらず、そのリポジトリ内の ebuild はシステムからアクセスできなくなるでしょう。
これらのマウンタブルリポジトリを操作するユーザを助けるために、layman-mounter という名前のユーティリティが追加されました。
現在マウントされているすべてのリポジトリを探すには、以下をタイプしてください:
root #
layman-mounter -l
layman によってインストールされた、マウントできるすべてのリポジトリを探すには、以下をタイプしてください:
root #
layman-mounter -L
マウンタブルリポジトリをマウントするには、以下をタイプしてください:
root #
layman-mounter -m <名前>
リポジトリをアンマウントするには、以下をタイプしてください:
root #
layman-mounter -u <名前>
Layman を使ってリポジトリの優先順位を設定する
As each ebuild repository is assigned a unique priority, layman provides a simple way of defining priorities for repositories it manages. For more information about repository priorities see the ebuild repository priorities.
The file /var/lib/layman/installed.xml contains some information about the repositories, among which is the priority attribute in the repo tag. The number there determines only the priority relative to the other repository entries, 50 is the default value. Larger numbers take priority over smaller numbers. Layman then analyses this file and sets the order of the repository entries in the PORTDIR_OVERLAY variable defined in /var/lib/layman/make.conf.
As the file /var/lib/layman/make.conf is automatically generated by layman based on the settings in /var/lib/layman/installed.xml, it is strongly recommended that only /var/lib/layman/installed.xml is used to set the priorities.
To add a personal repository, and to ensure that the repository has a higher priority, add the repository before /var/lib/layman/make.conf is sourced.
PORTDIR_OVERLAY="
/home/jdoe/gamerlay
/var/lib/layman/lisp
/var/lib/layman/Spring
${PORTDIR_OVERLAY}" #the variable defined in /etc/portage/make.conf is now expanded
#when /var/lib/layman/make.conf is sourced in /etc/portage/make.conf
However, this can be also "fooled" by defining the PORTDIR_OVERLAY in /etc/portage/make.conf after /var/lib/layman/make.conf has been sourced.
source /var/lib/layman/make.conf #this sources the PORTDIR_OVERLAY variable defined by layman.
#however, the variable expanded by layman was empty
PORTDIR_OVERLAY="/home/user/overlay ${PORTDIR} ${PORTDIR_OVERLAY}" #now the layman defined repositories take precedence,
#but the user defined repository still has the lowest priority
This "trick" is merely an opportunity offered by shell variable expansion.
カスタムリポジトリを追加する
layman -L を実行しても表示されないリポジトリを追加するには、リポジトリ XML ファイルを見つけて、-o
オプションを使用し、-a
オプションによって名前を指定して、追加してください。
例: brother-overlay 中の repositories.xml
root #
layman -o https://raw.github.com/stefan-langenmaier/brother-overlay/master/repositories.xml -f -a brother-overlay
repository.xml ファイルが無い場合
カスタムリポジトリがリポジトリ XML ファイルを提供していない場合もあります。
リポジトリ XML ファイルを手動で作成する
手動で /etc/layman/overlays フォルダ内に XML ファイルを作成することができます。
例えば、牛の Larry 君が自分のリポジトリを作るとしたら:
<?xml version="1.0" ?>
<repositories version="1.0">
<repo priority="50" quality="experimental" status="unofficial">
<name>larry</name>
<description>nginx server for the barn computer from Larry the cow.</description>
<homepage>https://github.com/gentoo/nginx-overlay</homepage>
<owner>
<email>larry@gentoo.org</email>
</owner>
<source type="git">https://github.com/gentoo/nginx-overlay.git</source>
</repo>
</repositories>
layman-overlay-maker ユーティリティを使用する
With the addition of layman version 2.2.0 a new utility was added to assist users in this process that goes by the name of layman-overlay-maker. As long as the overlay information has been properly added via the prompts, layman-overlay-maker will create a XML defined overlay and save into /etc/layman/overlays or the specified in the layman configuration file for overlay_defs.
layman-overlay-maker can become a useful tool in assisting users who would like to submit a patch to have their overlays added to the official repositories.xml file.
このユーティリティを使用するには、その名前で呼び出してください:
root #
layman-overlay-maker
そして、プロンプトを最後まで進めてください。
リポジトリを有効化する
終わったら、layman-updater を使用して repos.conf を再構築してください:
root #
layman-updater -R
これで、次のようにしてカスタムリポジトリを追加することができます:
root #
layman -a <名前>
ここで、名前
は作成されたリポジトリの名前です。
関連項目
- Eselect/Repository — Portage のための ebuild リポジトリを設定するための eselect モジュール
- Overlay user guide
- Ebuild repository — Gentoo システムへのインストールのためにパッケージを提供できるファイル構造です。
外部資料
- Layman の man ページ、ローカル (man layman) またはオンラインでは Sourceforge.net 上にあるもの