ファイルシステム

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ファイルシステムは、プログラムの終了後も保持されるデータを整理するための手段です。ファイルシステムはデータの格納、取り出し、更新、およびそれを含むデバイス上の利用可能な領域の管理を行う手順を提供します。

Linuxには数多くのファイルシステムがあり、それぞれ特有のユースケースを考慮すると、独自の長所と短所があります。

ファイルシステム

一般情報

フラッシュメモリファイルシステム

以下のフラッシュメモリファイルシステムは、MTD として知られる、組み込みフラッシュメモリで使用するために設計されています; これらは、USB ベースのフラッシュドライブ、SD カード、あるいはその他のリムーバブルなフラッシュブロックデバイスで使用されることを意図したものではありません

名前 ユーザ空間パッケージ 説明
JFFS2 Journalling Flash File System のバージョン 2。
YAFFS sys-fs/yaffs2utils Yet Another Flash File System。


ディスクファイルシステム

名前 ユーザ空間パッケージ 説明
bcachefs sys-fs/bcachefs-tools ネイティブティアリング (tiering)、コピーオンライト、圧縮、および暗号化をサポートする、堅牢で高パフォーマンスな次世代ファイルシステム。
btrfs sys-fs/btrfs-progs 先進的な機能を持つ、Copy-on-write の B 木ファイルシステム (btrfs)。
Cramfs sys-fs/cramfs ランダム読み出しをサポートする、メモリーや容量に配慮した圧縮ファイルシステム。ブロックデバイスレイヤーを排除し、極めて厳しいメモリー制限のある小さい組込みシステムでは不要な利便性を回避しています。
eCryptfs sys-fs/ecryptfs-utils Linux 用のエンタープライズ暗号ファイルシステム。
efivarfs (U)EFI 変数ファイルシステム[1]
exFAT sys-fs/exfatprogs Microsoft による、Extensible File Allocation Table (exFAT) ファイルシステムで、Linux 5.7 以降はネイティブでサポートされています。[2]
ext4 sys-fs/e2fsprogs 多くの Linux ディストリビューションでデフォルトの、GPL でライセンスされたジャーナリングファイルシステム。
F2FS sys-fs/f2fs-tools Samsung によって Linux カーネル用に作られた、Flash-Friendly File System (F2FS)。
FAT sys-fs/dosfstools ファイルアロケーションテーブル (FAT) ファイルシステム。当初は Microsoft Windows で使用するために作成された。
GFS2 Global File System 2: 共有ディスクファイルシステム。通常、コンピュータークラスターで使用されます。
HFS sys-fs/hfsutils Hierarchical File System (HFS)。当初は Macintosh System Software、後の Mac OS (Classic) のために開発されました。
HFS+ sys-fs/hfsplusutils HFS の後継で、Mac OS 8.1 で導入され、macOS 10.12 Sierra まで Mac OS X のデフォルトのファイルシステムでした。
JFS sys-fs/jfsutils IBM によって開発され、GPL でライセンスされた、64 ビットジャーナルファイルシステム (JFS)。[3]
NILFS sys-fs/nilfs-utils Linux カーネルのための、構造化ログファイルシステム実装。
NTFS Microsoft Windows の、New Technology File System (NTFS) (Windows のデフォルトファイルシステム)。
OCFS2 Oracle Cluster File System バージョン 2。
OverlayFS Linux カーネルに組み込まれている唯一の union ライクファイルシステム。
ReiserFS sys-fs/reiserfsprogs ReiserFS ファイルシステムのバージョン 3。2025 年にカーネルから削除される予定です。
SquashFS sys-fs/squashfs-tools, sys-fs/squashfs-tools-ng Linux 向けの圧縮済み読み取り専用ファイルシステム[4]
UDF sys-fs/udftools Universal Disk Format - ある種の .iso ファイルをマウントするために必要です
UFS The Unix File System (UFS)。Berkeley Fast File System とも呼ばれます。
XFS sys-fs/xfsprogs Silicon Graphics により作られ、GPL でライセンスされた、64ビットジャーナリングファイルシステム。[5]
ZFS sys-fs/zfs Sun Microsystems によって作られ、CDDL (GPL 非互換) でライセンスされた、copy-on-write ファイルシステム[6]

仮想ファイルシステム

仮想ファイルシステム、あるいは擬似ファイルシステムとは、システムが動作している間、メモリ上の一時データを格納するためにあります。

名前 ユーザ空間パッケージ 説明
debugfs デバッグ用途に使用されます; 主に Linux カーネルの開発用。
procfs システムやプロセスの情報を出力したり変更するために使用されます。
securityfs TPM BIOS キャラクタードライバーや、AppArmor や、IMA という integrity プロバイダによって使用されます。[7]
sysfs デバイスやドライバーに関する情報を出力したり、設定するために使用されます。
tmpfs ファイルをメモリ (RAM) 内に保管するために使用されます。
devtmpfs udev は、カーネル内の devtmpfs (devtmpfs ファイルシステムは、/devにマウントするために管理されています) を必要とします。

ネットワークファイルシステム

名前 ユーザ空間パッケージ 説明
Ceph sys-cluster/ceph 分散オブジェクトストアおよび良好なパフォーマンス、信頼性、拡張性を提供するファイルシステム。
GlusterFS sys-cluster/glusterfs 強力なネットワーク/クラスターファイルシステム。
NFS net-fs/nfs-utils Linux の共通ネットワークファイルシステムプロトコル。
Samba net-fs/samba SMB/CIFS ネットワーキングプロトコルの再実装。

FUSEベースのファイルシステム

名前 ユーザ空間パッケージ 説明
CurlFtpFS net-fs/curlftpfs FUSE に基づいて FTP ホストにアクセスするためのファイルシステム。
FuseISO sys-fs/fuseiso ISO ファイルシステムイメージをマウントするための FUSE モジュール。
MTPfs sys-fs/mtpfs Media Transfer Protocol (MTP) デバイスへのアクセスを提供する FUSE ファイルシステム。
smbnetfs net-fs/smbnetfs SMB 共有用の FUSE ファイルシステム。
SSHFS net-fs/sshfs ユーザースペースでファイルシステムをマウントするための FUSE を実装しています。
squashfuse sys-fs/squashfuse FUSE を使用して SquashFS のアーカイブをマウントする。

使い方

マウント

ファイルシステムのマウントにはいくつかの手段があります:

  • mount - ファイルシステムをマウントするのに使用するコマンドです。特権あるいは /etc/fstab への登録が必要です。
  • /etc/fstab - システムがマウントできるファイルシステムに関する情報が含まれています。
  • リムーバブルメディア - 必要に応じてファイルをマウントします。
  • Udevil - ほとんど依存関係の存在しない、小さい自動マウントユーティリティです。
  • AutoFS - ファイルアクセス時に自動的にマウントします。

関連項目

外部資料

参照