LightDM
LightDM は X サーバーの標準ディスプレイマネージャとなることを目標としている、デスクトップ間共通のディスプレイマネージャです。
鍵となる機能は (上流のリストによると) 以下を含みます:
- 様々なGUIを可能にする明確に定義されたAPI。
- 適切なプラグインと全てのディスプレイマネージャのサポート。
- 低いコード複雑性。
- 即応性能。
インストール
USE フラグ
USE flags for x11-misc/lightdm A lightweight display manager
+gnome
|
Add GNOME support |
+gtk
|
Pull in the gtk+ greeter |
+introspection
|
Add support for GObject based introspection |
audit
|
Enable support for Linux audit subsystem using sys-process/audit |
elogind
|
Enable session tracking via sys-auth/elogind |
non-root
|
Use non-root user by default |
qt5
|
Add support for the Qt 5 application and UI framework |
systemd
|
Enable use of systemd-specific libraries and features like socket activation or session tracking |
vala
|
Enable bindings for dev-lang/vala |
Emerge
x11-misc/lightdm をインストールしてください:
root #
emerge --ask x11-misc/lightdm
設定
LightDM の (グローバル) 設定ファイルは /etc/lightdm/lightdm.conf にあります:
GTK
GTK グリータの設定は、次のファイルを手動で編集することで変更できます:
/etc/lightdm/lightdm-gtk-greeter.conf
RazorQt
RazorQt画面は現在特に設定オプションを提供していません。
Bootサービス
OpenRC
display-manager を利用する方法
root #
emerge --ask gui-libs/display-manager-init
LightDMを標準ディスプレイマネージャにする。
DISPLAYMANAGER="lightdm"
LightDM を起動時に開始するために、dbus と display-manager を default ランレベルに追加してください。dbus は LightDM がメッセージを渡すために依存しているので必要です:
root #
rc-update add dbus default
root #
rc-update add display-manager default
LightDMを開始:
root #
rc-service dbus start
root #
rc-service display-manager start
非推奨の xdm init スクリプトを利用する方法
LightDMを標準ディスプレイマネージャにする。
DISPLAYMANAGER="lightdm"
LightDM を起動時に開始するために、dbus と xdm を default ランレベルに追加してください。dbus は LightDM がメッセージを渡すために依存しているので必要です:
root #
rc-update add dbus default
root #
rc-update add xdm default
LightDMを開始:
root #
/etc/init.d/dbus start
root #
/etc/init.d/xdm start
systemd
LightDMを起動時に開始するには:
root #
systemctl enable lightdm
LightDMを開始:
root #
systemctl start lightdm
コマンドラインツール
LightDMはコマンドラインツールdm-toolを含み、セッションの切り替え、セッションのロックなどに使われます。有効なコマンドを調べるには、--help
オプションを使ってください:
user $
dm-tool --help
セッションをロックするには:
user $
dm-tool lock
ヒント
ログイン時にコマンドを実行する
LightDM によって source される ~/.xprofile にコマンドを追加することによって、LightDM を使ってログインしたときにプログラムを自動的に実行させることができます。例えば:
# redshift を開始し、xrandr で dpi を設定し、xblacklight で明るさを 50% に設定する
xrandr --dpi 192 &
redshift-gtk &
xbacklight -set 50 &
GNOME キーリングを解錠する
ログイン時に自動で GNOME キーリング (gnome-base/gnome-keyring) を解錠するには、/etc/pam.d/lightdm を次のように編集してください。メモ: #keyring
のコメントで終わる行を追加するべきです。
auth substack system-local-login
auth optional pam_gnome_keyring.so #keyring
account substack system-local-login
password substack system-local-login
session substack system-local-login
session optional pam_gnome_keyring.so auto_start #keyring
elogind を利用してサスペンドまたはスリープの後に画面をロックする
セキュリティのため、elogind がサスペンドまたはスリープを実行した後に画面をロックするのは、良い取り組みです。これは次の手順で簡単に行えます:
light-locker をインストールしてください:
root #
emerge --ask x11-misc/light-locker
~/.xprofile または ~/.xinitrc のいずれかのファイルに light-locker & を追加して、X サーバが開始した後に light-locker を開始してください。
# X セッションとともに light-lock を開始する
light-locker &
/lib64/elogind/system-sleep/ の下に lock.sh ファイルを作成してください (ファイルに実行権限を付与するのを忘れずに):
root #
chmod +x /lib64/elogind/system-sleep/lock.sh
トラブルシューティング
ログイン中にホスト名が変更されると LightDM が初回ログイン時にクラッシュする
ブートからログインの間にホスト名が変更されると、LightDM が初回のログイン試行時にクラッシュする場合があります (launchpad bug #1677058)。
net-misc/networkmanager がホスト名を DHCP サーバから取得するデフォルトの設定を使用していて、このホスト名がブート時に設定されているデフォルトのものと異なるという場合に、この現象に遭遇するかもしれません。
NetworkManager のホスト名設定の挙動を無効化するには、/etc/NetworkManager/NetworkManager.conf の [main]
セクションで次の行を設定してください:
[main]
...
hostname-mode=none
...
Nvidia GPU で LightDM の起動に失敗する
Nvidia GPU のユーザは、LightDM を使用しているときに障害が発生するかもしれません (GitHub issue #263)。
この問題に対する回避策としては、/etc/lightdm/lightdm.conf を編集し、[LightDM]
セクション内に logind-check-graphical=false
の行を追加する必要があります。
[LightDM]
...
logind-check-graphical=false
...
関連項目
- SDDM — X server と Wayland プロトコルの両方をサポートする現代的なディスプレイマネージャです。